« 米民主・共和党大会、インターネット記者も受け入れ | トップページ | ヨシカツ!! »

ネットワークウォークマン「NW-HD1」レビュー[1]

世間的にはi-pod mini発売開始で盛り上がっているわけですが。^^;


7月10日にソニーから発売されたHDDネットワークウォークマン、「NW-HD1」を2週間ほど使ってみた感想を書いてみたいと思います。
ちなみに、私は初代ネットワークウォークマン「NW-E3」を購入してから、「NW-E10」、「MZ-E10」と、一貫してAtrac3でデータを蓄積してきたので、一般的なユーザーとは視線がちょっと違っていると思います。その点はご了承ください。

ハードとしての「NW-HD1」

そのコンセプトからi-podと比較されることの多い「NW-HD1」。
ハードウェアとしてはどうなのか、見ていきたいと思います。

【デザイン】
それまで使っていた世界最小MDWalkman「MZ-E10」と比較してみたのが下の写真です。
NW-HDD1.jpg

MZ-E10がほぼ正方形なのに対して、NW-HD1はやや横長です。厚さはNW-HD1の方が倍くらいあるでしょうか。
いずれにせよかなり小さいので、シャツのポケットに十分はいる大きさです。
ただ、NW-HD1は手で持つと重く感じます。これは大きさの割に中身が詰まっているからでしょう。

【ディスプレイ表示】
1.5型のELバックライト付き液晶ですが、もう少し大きいほうがよかったかもしれません。
1画面に7行表示可能ですが、上下1行ずつはアルバムタイトル名とバッテリー等の表示に使われるので、曲が表示されるのは1画面5曲分ということになります。
曲名は半角16文字(全角8文字)まで表示され、それ以上の長さの曲は、カーソルで選択されているときにスクロールして表示されます。
NW-HD1_list.jpg


音楽再生時は、上から「曲名」「アルバム名」「アーティスト名」「ジャンル」「再生時間」等が表示されます。
NW-HD1_play.jpg


バックライトは一定時間で消灯します。バックライトの消灯時間はメニューから選択可能です。(auto/10秒/30秒/常時OFF)
音楽を再生していない場合、30秒キー操作がないと表示をすべて消してスタンバイ状態に移行します。スタンバイに移行するまでの時間は変更できないようです
音楽再生中は、バックライトが消えるだけで画面の表示は消えません。

スタンバイ状態からの復帰には3~4秒程度かかります。復帰するたびにウォークマンのロゴがアニメで表示されるのを見せられるのはウンザリしますが、普通に使う分にはそれほど頻繁に画面を操作することないと思うので、あまり大きな問題ではないでしょう。

細かなこだわりとしては、液晶表示をREVERSEに設定することが出来ます。
NW-HD1_reverse.jpg

私はこっちの方が好みなので、REVERSEで使っています。


【再生時間】
公称30時間だそうですが、そんなに連続して音楽を聴くこともないので正直わかりません。^^;;
実験した人によると、標準的なデータを再生した場合でも、連続20時間程度は再生できるようなので通常使用には充分でしょう。


【音質】
私は昔からのデータを使っているためAtrac3の132kbpsで再生していますが、外で聞くには十分な音質だと思います。
本体で設定可能な音質設定は以下の通りです。

V-SUR Studio
Live
Club
Arena
Sound EQ Heavy
Pops
Jazz
Unique
Custom1
Custom2

それぞれ特徴があるようですが、あまり好みの音質になるようなモードがなかったので私は使っていません。


【本体の操作性】
本体についているボタンは「前面の十字キー」「メニューボタン」「modeボタン」「volumeボタン」「holdボタン」だけというシンプルな構成です。
十字キーは携帯と同じ様なキー配置(上下左右の方向キーに決定が真ん中)なので、それほど違和感はないと思います。

   
   

音楽再生中にはそれぞれのキーに以下のような設定が割り当てられています。

曲の再生/一時停止
[再生中]曲の先頭へ/[停止中]前の曲へ
次の曲へ
↑↓ 曲リスト表示

リスト表示中は以下のようになります。

決定
上の階層へ
下の階層へ
↑↓ カーソル移動

左右のキーで階層を上下に移動するというのは、ちょっと違和感がある人もいるかもしれません。
私の場合、使っている携帯がこういう動作だったため、とまどうことはありませんでした。

その他のボタンは本体側面に配置されています。若干押しにくい位置に配置されているものもありますが、音楽再生に関する操作はほとんど十字キーだけで可能なので、あまり気にはなりません。


【リモコン】
ソニー製MDウォークマンに付属しているリモコンと同じタイプのスティック型リモコンです。

リモコンで出来る操作は、「再生/一時停止/停止/曲送り・戻し/グループ移動」「プレイモード(リピート/シャッフル等)切替」「サウンドエフェクト」「ボリューム調整」です。

正直いって、このリモコンにはかなり不満があります。その理由は、

・本体に比べるとリモコンが不釣り合いなくらい大きい
・大きい割には本体で可能な操作の1部分しかできない。(基本的に音楽再生に関する操作しかできない)

この記事には、

リモコンもMDウォークマンなどで採用されている、スティック状のものだ。筆者はMDをまったく使わないのであまりなじみがないが、VAIO typeUでもこのタイプのリモコンが誇らしげに付属しているところから察するに、これを付けることは一種のステータスであるらしい。

と書かれていますが、私に言わせれば単なる手抜きですね。
このくらいの操作しかできないのであれば、もっとリモコンの小型化を図るべきですし、そうでないならば本体と同様の操作が可能なリモコンにすべきです。そのどちらでもない中途半端なリモコンしかついていないというのは残念です。

同じ時期に発売されたHi-MDウォークマン(MZ-NH1/NH3D/EH1)にはこんなリモコンが付属しているわけです。

1GBのデータを扱う機種にこういうリモコンをつけるのに、その20倍のデータを扱う機種に従来のMDウォークマンと同じリモコンをつけてしまうという感覚が理解不能ですね。
kakaku.comでは上記のリモコンがNW-HD1で動作したという報告がありますので、個人的にはこのリモコンの購入も考えています。


【プレイモード】
プレイモードは以下の5つです。

normal 選択された曲と同じグループ内の曲を順に再生
1Track 選択された曲だけを再生
Play Unit 選択時に画面に表示されているリスト全体を対象に再生
Track SHUF 選択時に画面に表示されているPlay Unit内の曲をシャッフルして再生
Unit SHUF 選択時に画面に表示されているリスト全体を対象にシャッフルして再生

なんかわかりにくいですね。^^;;
この辺は実際に操作してみないとわかりにくいかもしれません。
NW-HD1はこんな感じでデータを管理しています。

Artist(mode名)  
  +-Artist A  
    +-Album A  
      +-music A1 ・・・①
      +-music A2 ・・・②
    +-Album B  
      +-music B1 ・・・③
  +-Artist B  
    +-Album C  
      +-music C1 ・・・④

これは「mode」で「Artist」を選択したときの例ですが、画面には以下のように表示されます。

Artist(mode名)     
  +-Artist A  
  +-Artist B  

この状態で「決定ボタン」をクリックして再生開始すると以下の様に再生されます。

normal ①→②
1Track
Play Unit ①→②→③→④
Track SHUF 例)②→①→③
Unit SHUF 例)④→①→③→②

上の画面で右→をクリックしてArtist Aを選択すると、以下のように表示されます。

  +-Artist A     
    +-Album A  
    +-Album B  

ここで「決定ボタン」をクリックして再生開始すると、

normal ①→②
1Track
Play Unit ①→②→③
Track SHUF 例)②→①→③
Unit SHUF 例)①→③→②

の順に再生されます。
再生を開始する階層によって「Play Unit」と「Unit SHUF」で再生される曲に違いがあるのがわかると思います。


【データ検索】
NW-HD1は以下の分類でデータ表示を行うことが出来ます。

Artist アーティスト毎に分類して表示
Album Album毎に分類して表示
Genre 曲のジャンル毎に分類して表示
Group SonicStageで作成したグループ毎に表示
Others New Tracks・・・5回前までに転送された曲を表示
Bookmark・・・NW-HD1でチェックした曲を表示

一般的な分類は押さえていると思います。

リストの並び順ですが、「Group,Others」モードとそれ以外のモードで仕様が異なります。

「Artist」「Album」「Genre」の各モードでは、Artist名やAlbum名は「数字」→「アルファベット」→「カタカナ」→「ひらがな」→「漢字」の順に並びます。並びの「降順」「昇順」は設定できません。
音楽データは、基本的にはトラック順に並ぶ様です。
「様です」というのは、私が転送したデータで一部トラック順に並ばないものがあったためです。(まれに1曲目→最後の曲から2曲目まで昇順というならびになってしまうケースがある)
そうなってしまう原因はよくわかりません。近いうちにソニーに質問してみたいと思います。

それに対して「Group」「Others」モードでは、SonicStageから転送した順番に並びます。また、SonicStage上で曲順の並べ替えを行った場合、それも反映されます。Net-MDを使ったことのある人にはおなじみの方式ですね。

この部分をもう少し詳しく説明します。
SonicStageでは基本的に以下のような構造でデータを管理しています。

Group A  
  +-music A1 Album A Artist A GenreA ・・・①
  +-music A2 Album A Artist A GenreA ・・・②
Group B  
  +-music C1 Album C Artist A GenreA ・・・③
Group C  
  +-music B1 Album B Artist B GenreB ・・・④

これをNW-HD1に転送して、「Album」モードでデータを表示すると、

Alubm(mode名)  
  +-Album A  
    +-music A1 ・・・①
    +-music A2 ・・・②
  +-Album B  
    +-music B1 ・・・④
  +-Album C  
    +-music C1 ・・・③

こんな感じで表示されます。「Artist」や「Genre」モードでも同じです。このモードでは曲データ毎に設定されている情報を元に分類しているわけです。
一方、「Group」や「Other」モードはNet-MDと同じ方法でデータを管理していますので、

Group A  
  +-music A1 ・・・①
  +-music A2 ・・・②
Group B  
  +-music C1 ・・・③
Group C  
  +-music B1 ・・・④

のように、SonicStageと同じ並びで表示されます。
さらにSonicStage上でNW-HD1のデータを以下のように変更した場合、

Group A  
  +-music A2 Album A Artist A GenreA ・・・②
Group C  
  +-music B1 Album B Artist B GenreB ・・・④
Group B  
  +-music A1 Album A Artist A GenreA ・・・①
  +-music C1 Album C Artist A GenreA ・・・③

「Artist」「Album」「Genre」モードではデータの並びに変更は発生しませんが、「Group」「Others」モードでは、

Group A  
  +-music A2 ・・・②
Group C  
  +-music C1 ・・・④
Group B  
  +-music A1 ・・・①
  +-music B1 ・・・③

のように曲やグループの順序が変わります。この辺はNet-MDの仕様と同じですね。
SonicStageはCDからデータを取り込む時のGroup名にAlbum名をつけるため、「Group」モードと「Album」モードの違いがわかりにくくなっていますが、データの管理方法が全く違うんですね。

このように、NW-HD1はモードによって2種類のデータ管理方法を使い分けているということになります。
この仕様のために別のところで問題が発生するのですが、それは次回に書きたいと思います。


【その他】
NW-HD1はPCに接続することで、USBストレージとして使用することが出来ます。
ただ、PCとの接続はクレイドル経由でないと出来ないため、「気軽にデータを入れて持ち運ぶ」という感じではないです。おまけの機能ですね。


本体についての評価はこのくらいで。 NW-HD1を単体でみた場合、よく作り込まれているハードウェアだと思います。 質感も悪くない(好みが分かれるとは思いますが、それはi-podも同じでしょう)ですし、少しおとなしめのデザインも、さりげなく使えるという点では良いのではないかと思います。

ただ、携帯音楽プレイヤーとして実際に使いやすいのかどうかは、ハードだけでなく、それと連携するソフトウェアやサービスも含めて考える必要があるでしょう。
次回はそのあたりも含めてNW-HD1を評価してみたいと思います。

|

« 米民主・共和党大会、インターネット記者も受け入れ | トップページ | ヨシカツ!! »

「パソコン・インターネット」カテゴリの記事

「音楽」カテゴリの記事

コメント

やっぱり、みんなSONYが大好きなんですね。(笑)
しかし、これまたすごい超大作レポートですねぇ。
参考にさせてもらいます。


投稿: darksky | 2004.07.27 01:36

SonicStageのバージョンアップによって、使い途がいまいちよくわからなかった「Group」モードがいわゆるプレイリスト置き場として使えるようになったのはよいことですが、それ以上にアルバム名がGroup名になってしまう仕様はどうにかならないものか。

投稿: MASS | 2005.11.09 23:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5297/1045334

この記事へのトラックバック一覧です: ネットワークウォークマン「NW-HD1」レビュー[1]:

« 米民主・共和党大会、インターネット記者も受け入れ | トップページ | ヨシカツ!! »